このページで分かること
前提
Raspberry Pi OS Bookworm以降はネットワーク管理がNetworkManagerに統一されている。固定IPやDNSはnmcliまたはGUIのネットワーク設定で行う。TailscaleのMagicDNSが有効だと、/etc/resolv.confの先頭に100.100.100.100が入る。
当方の環境では、RaspberryPiに固定IPを指定し、ルーターに接続した際に起こった問題。
DNSサーバーの指定を明示的にしてもPingが通らない。
TailScaleのMagicDNSが原因。
Network Managerで明示的に設定したとしても/etc/resolv.confをTailScaleが勝手に書き換えるっぽい。
しばらくは普通に使えていたので何を条件に発動したのかは謎。
pi@raspberrypi:~ $ cat /etc/resolv.conf
# resolv.conf(5) file generated by tailscale
# For more info, see https://tailscale.com/s/resolvconf-overwrite
# DO NOT EDIT THIS FILE BY HAND -- CHANGES WILL BE OVERWRITTEN
nameserver 100.100.100.100
search tailXXXXXXX.ts.net
MagicDNSを切らずに直すには
Override local DNS のチェックを外すと、LAN側のDNSを優先できる。MagicDNS自体は無効化せずに済む。tailscale down で一度Tailscaleを止めてpingが通るかを見る。通るならTailscale側(MagicDNSまたはサブネットルート)、通らないならNetworkManager側の固定IP・DNS設定が原因だ。nmcli connection show <接続名> で確認できる。ipv4.addresses・ipv4.dns・ipv4.methodの値を確認する。https://login.tailscale.com/admin/dns から、MagicDNSをDisableすると直る。
逆に言えば、Tailscaleの設定のNameserversでgoogle public DNS等に遠隔で書き換えることも可能。
Q. MagicDNSを無効化すると何が使えなくなるか。
A. Tailnet内のホストを ホスト名.<テイルネット名>.ts.net の形で名前解決できなくなる。代わりにIP直打ちか、管理コンソールのNameserversで必要なDNSを追加する構成にする。
Q. 固定IPが消える症状はMagicDNSだけが原因か。
A. このページの事例ではresolv.confの上書きが原因だった。ただし固定IPそのものが消える場合はNetworkManagerの設定(ipv4.method=manual、addresses・dnsの入力漏れ)も疑う。nmcli connection show で確認するのが早い。
Q. 他のディストリビューション(Ubuntu等)でも起きるか。
A. 起きる。systemd-resolvedやnetplanを管理に使う環境でも、TailscaleがDNS設定を書き換える事例はある。resolvectl status で実際のDNSを確認する。
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