500Wスピンドルが低トルクかつ、3mm以上のエンドミルを使うとビビりまくって使い物にならなく感じてきたため、思い切ってインバータータイプのものを購入。
1.5kW級スピンドル+VFDの要点

送料込みで2万円強。Fedexでの輸送だが、発送までに2週間弱かかったため実質2週間強。トラッキングナンバーが嘘だったため時間稼ぎをしていた可能性もある。
1.5kwスピンドル EYS8043-24/1.50
インバーター YL620-A 110V品
コレット各種 φ1~φ7まで13種類
※電源ケーブル、インバーター-スピンドル間の接続ケーブルは付属しなかった。後述のノイズの問題によりシールド付きのケーブルが必要になると思われるため別途準備しておくと吉。
https://bulkman3d.com/wp-content/uploads/2019/08/YL620-A-Inverter-Manual.pdf
見た目が同じようなインバーターが複数出回っているため、設定項目や端子の配置が違うものが多い。今回はパラメータコードが「Pxx.xx」表記のものだが、「PDxxx」というタイプもある。情報が錯綜しているため検索時は注意が必要。
VFD(インバーター)選びと電源まわり
インバーター内部のターミナルは2列あり、制御系端子が一列。電源、スピインドル関係が1列。
最低限の接続は100Vの電源(The Input N / L)の2本、スピンドルへの配線(Motor output W/C V/B U/A)の5本。
スピンドル本体に動作周波数の記載がある。インバーター内に設定する必要があるためメモ。購入品は400Hzだった。
インバーターに電源スイッチはない。通電=動作なので中間スイッチ付きの電源コードがあるといいかも。
通電すると、「F 0.0」の点滅表示。
起動時はスピンドル動作の待機状態。設定画面に入るためには「PRGM」ボタンを押す。再度押すとスピンドル動作モードに戻る。
1.PRGMモード
PRGMモードに入ると「Pxx.xx」(xは任意の数字)という表示に代わる。上位2桁、下位2桁を「▲▼」ボタンで加減し、「DISP」ボタンで桁移動する。設定したいパラメータが選べたら「SET」ボタンでパラメータ変更画面に入る。さらに「▲▼」ボタンでパラメータを変更し、「SET」ボタンで記憶する。
以降、スピンドルのモデルによって数値は異なるが、変更する必要があるパラメータは以下の通り。詳細はマニュアルにて。
| パラメータコード | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| P00.00 | メイン周波数 | 今回の場合は400Hz |
| P00.01 | スタート・ストップコマンド元 | 回転のOn/OFFを何で制御するか 0:操作パネル 1:外部入力 REV/FWDのどちらかをGNDに短絡(制御パネルのSTOPボタンは有効) 2:外部入力 REV/FWDのどちらかをGNDに短絡(制御パネルのSTOPボタンは無効) 3:Rs485入力 |
| P00.04 | 最高出力周波数 | 400Hzの場合は400でいいと思う |
| P00.05 | 最高電圧出力周波数 | これも400Hzの場合は400でいいと思う |
| P00.06 | 最高出力電圧 | %なので100%でいいと思う |
| P00.07 | 中間周波数 | 周波数-回転数のカーブに合わせるためだと思うので200Hzとかで仮置きし後で修正 |
| P00.08 | 中間電圧 | 周波数-回転数のカーブに合わせるためだと思うので50%とかで仮置きし後で修正 |
| P00.09 | 最低周波数 | 周波数-回転数のカーブに合わせるためだと思うので10Hzとかで仮置きし後で修正 |
| P00.10 | 最低電圧 | 周波数-回転数のカーブに合わせるためだと思うので5%とかで仮置きし後で修正 |
| P03.06 | パネルの可変抵抗最低値 | 1024段階のいくつを最低にするか 0でもいいと思うが初期値は3 |
| P03.07 | パネルの可変抵抗最大値 | 1024段階のいくつを最大にするか 1024でもいいと思うが初期値は1020 |
| P03.08 | パネルの可変抵抗最低周波数 | 最低周波数をいくつにするか 初期値は0 |
| P03.09 | パネルの可変抵抗最大周波数 | 最大周波数をいくつにするか ここはたぶん400 |
| P03.10 | 入力1の下限値 | PWM入力のAD変換値のいくつを最低値とするか 初期値は3 |
| P03.11 | 入力1の上限値 | PWM入力のAD変換値のいくつを最低値とするか 初期値は1020 |
| P03.12 | 入力1の最低周波数 | PWM入力のAD変換値の最低値をいくつの周波数として扱うか 初期値は0 |
| P03.13 | 入力1の最大周波数 | PWM入力のAD変換値の最大値をいくつの周波数として扱うか ここは400 |
| P07.08 | 周波数ソース | 周波数をどの入力で可変させるか 0:操作パネル 1:プリセット周波数(P00.00の値) 2:設定値から(P07.00-P07.07に設定) 3:アナログ入力(P03.10-P03.13の設定に基づく) |
こんなところ。
上記設定を終えた状態でスピンドル制御モードに戻り、RUNボタンを押すと上部RUNランプが点灯する。この状態で可変抵抗を回すと周波数が変化しスピンドル回転数が追従するはず。
今回はgrblを搭載したCNC Shieldと連動して回転数を制御する。
上記設定のP00.01を1の外部入力に設定し、FWD-GNDもしくはREV-GND間をジャンパすることで、電源投入時に直接RUNモードに入る。この時、CNC Shieldが0Vを出力していれば回転しないので問題がないという理屈。
インバーターの回転制御には0-5Vの入力を受け付けるタイプと0-10Vの入力を受け付けるタイプがある。
CNC Shieldは0-5V出力のため、0-10Vのインバーターを接続すると、最高出力にしてもスピンドルは最高回転数の半分の速度でしか回らないことになる。
その場合は
このようなモジュールを挟むことで0-5Vを0-10Vに昇圧してくれる。ただしこの基板の電源として12Vが必要。
変換基板まわりのメモ
仮接続で動作を確認したところ、インバーターをRUNした瞬間に回転制御しているArduinoが暴走することが確認できた。
ことからスピンドルとのケーブルからノイズが発生しているという認識。
インバータ-スピンドル間はシールド付きケーブルを使用することをお勧めするが、入手性はあまりよくない
ノイズ対策の実務
VFD-モーター間のノイズはさておき、それ以前にArduino CNC Shield - VFD間を直結している時点で問題がありそう。
フォトカプラなどでの対応もありだが、現時点でスピンドルの回転数制御のために接続しているPWM-Analog0-10V変換モジュールを接続した場合はどうなるか確認したところ、誤動作することはなくなった。
ちなみに、ArduinoのPWM信号を直接入力した場合は、VFDのA/D変換の誤差により、周波数が細かく変動するが、変換基板を通した場合は滑らかに変化したため、どちらにせよPWM-Analog変換は挟んだ方がよさそう。
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