「NAS」はネットワーク経由で使うストレージ。ここではSynologyのDiskStation(DS)シリーズをまとめる。選ぶときは次の点を見ておく。
- ベイ数: 3.5インチHDDを何台入れられるか。8ベイならRAID6やSHR-2で冗長性をHDD2台ぶん確保できる。
- CPUとメモリ: 写真のサムネイル生成、Docker、仮想マシンまで動かすならコア数とメモリ量が効く。メモリは増設できる機種とできない機種があるので、スロットの有無を確認する。
- 拡張: PCIeスロットがあれば10GbEカードやNVMeキャッシュを後から足せる。USBやeSATAで拡張ユニットを足せる機種もある。
- ネットワーク: 標準は1GbEが多く、上位機は2.5GbEや10GbE。バックアップの速度に直結するので、スイッチ側も合わせて用意する。
RAIDはバックアップではない。RAIDで守れるのはHDDの故障だけで、誤削除やランサムウェアには効かない。外付けHDD・クラウド・別拠点など、別の場所へのバックアップを組み合わせておく。
HDDはNAS向け(24時間運用を想定したもの)を選び、同じ容量・同じ回転数のものを揃えるとRAID構築が素直に進む。
DS1819+は2018年発売の8ベイNAS。CPUはIntel Atom C3538(4コア)、標準メモリ4GB(DDR4、最大32GB)、2.5GbE対応のPCIe拡張スロットを1基持つ。
- 8ベイでSHR/RAID6まで組めるので、大容量を1台にまとめたいときに向く。HDD8台ぶんの音と熱が出るため、設置場所の排気は確保しておく。
- メモリは増設前提で考えておく。標準4GBだとDockerや多数の同時アクセスで足りなくなる。Synology純正の増設メモリなら相性トラブルを避けやすい。
- M.2 NVMeスロットは無い。NVMeキャッシュを使いたいならDS1821+以降を選ぶ。
- 2021年以降は販売終了が進んでいる。中古で買うなら、HDDトレイと鍵、電源まわりの付属を確認する。
- 新品の選択肢としては、後継の8ベイ機のほうが入手しやすい。
DS1821+は2020年発売の8ベイNAS。CPUはAMD Ryzen Embedded V1500B(4コア)、標準メモリ4GB(DDR4、最大32GB)、M.2 NVMeスロット2基(キャッシュ用)とPCIe 3.0 x8スロット1基を持つ。
- PCIeスロットがあるので、10GbEカード(E10G18-T1など)を挿してバックアップを高速化できる。10GbEにするとHDD側の読み書きがボトルネックになるため、RAID構成も見直しておく。
- M.2 NVMeはストレージとしては使えず、読み書きキャッシュ専用。ランダムアクセスの多い用途で効く。
- メモリはDDR4 SO-DIMM。純正以外でも動くという報告はあるが、動作保証はない前提で選ぶ。
- HDD8台にNVMe2枚を足すと発熱が大きい。背面ファンの吸排気を塞がないように置く。
- DS1819+と同じく、いまは後継機(DS1825+など)が中心で、新品の入手は限られる。
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